課題解決事例
全天候型でも天然芝ピッチでプレーができるスタジアムを造りたい
透明材料のガラスや一般的なプラスチック建材を使わずに実現した方法とは
スタジアム運営会社D社
背景
ラグビーなどのスポーツ競技では選手の安全性を保ち、プレーのパフォーマンスを落とさないためにスタジアムは天然芝であることが求められている。D社では天然芝で全天候型のスタジアムの建造を目指していた。
課題
全天候型でも天然芝ピッチでプレーができる、スタジアムを造りたい
新スタジアムのプロジェクトを任されたB氏は、全天候型スタジアムでも天然芝の育成に好条件の手段を模索していた。
当初は開閉式も考えたが、構造が複雑なうえに、時間帯によってはどうしても影ができてしまい芝がきれいに育たない可能性が高いことがわかり、検討から外すことにした。
やはり天然芝の育成には、日光を最大限有効活用できる透明材料が望ましい。しかし、透明プラスチック系材料は紫外線による劣化で長期に光線透過率を維持するのが難しい。ガラスも有力候補だが、明るさを求め大きな割り付けにすると、厚く、重くなり構造材も太くする必要があるため、影ができやすくなるなど、課題が出てきた。
課題のポイント
全天候型でありながら天然芝を良好な状態で維持できる屋根で覆いたい
施設内の影の原因となる構造材を少なくするため軽い材料が良い
紫外線による変色や透明度低下の懸念が少なく長期に使用できるものがよい
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